日本肘関節学会雑誌
Online ISSN : 2434-2262
Print ISSN : 1349-7324
Ⅲ. 外傷・外傷合併症
成人の上腕骨顆部骨折に対するVA-LCPDHPのタブ付きプレートの治療成績-骨折線の位置の検討
川崎 恵吉酒井 健坂本 和歌子津澤 佳代西川 洋生筒井 完明新妻 学久保 和俊富田 一誠稲垣 克記
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2021 年 28 巻 2 号 p. 17-20

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抄録
 2015年以降当科でVA-LCPDHPのタブ付きの後外側プレート(本プレート)を用いてdouble plate固定した上腕骨顆部骨折の12例の治療成績を検討した.平均年齢は59.5歳,平均経過観察期間は13.5カ月で,骨折型はAO分類A型とC型が6例ずつであった.全例で骨癒合が得られたが,外側顆骨片の再転位を1例に認めた.最終診察時の平均可動域の屈曲/伸展が118.3° /-16.0° ,MEPSは85.8点であった.また,術前の顆部の骨折線の位置と,模擬骨に設置した本プレートの最遠位のスクリュー孔の位置を比較検討した結果,外側顆の骨折線がプレートのタブ部の位置より遠位であり,タブによるサポートは不十分であることが判明した.VA-LCPDHPのタブ付きプレートを用いたdouble plate固定術は上腕骨顆部骨折の固定に有用であるが,高齢者の外側顆の骨片が小さいC型では,固定性に不安が残った.
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© 2021 日本肘関節学会
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