抄録
【目的】上腕骨内側上顆炎に対するPRP 療法の臨床成績,MRI画像成績について報告する.
【対象と方法】上腕骨内側上顆炎に対してPRP療法を施行した5例を対象とした.評価はPRP療法施行前,施行後1,3,6,12ヵ月時の疼痛 (VAS),握力健側比,屈筋腱付着部のMRI像に関して調査した.MRIの評価は正常 (0),軽度 (1),中程度 (2),重度 (3)の4段階にて評価した.
【結果】PRP療法施行前,施行後1,3,6,12か月における平均VAS は78→68→50→35→20,平均握力健側比も75→83→89→93→95%と経時的に低下し,MRI評価も1.6→1.0→0.4→0.2→0.2と治療前と比べて改善した.
【考察】上腕骨内側上顆炎に対するPRP療法は臨床成績、画像成績共に良好であった.