抄録
【目的】上腕骨外側上顆炎の術後成績不良例は,肘外側側靭帯(LCL)損傷が関連していると報告されている.今回,上腕骨外側上顆炎の初回手術時にLCL損傷が合併し,一期的に関節鏡補助下LCL縫合術を行った症例の臨床的特徴を報告する.
【方法】56例60肘が対象で,LCL損傷合併例は6例7肘(11.7%)であった.LCL損傷の有無で2群に分け,年齢,性別,左右,ステロイド注射回数,スポーツ歴の有無,鏡視所見について調査した.統計解析を行い,有意水準5%未満とした.
【結果】年齢,性別,左右,ステロイド注射回数,Mullet分類は,両群で有意差がなかった.LCL損傷群でスポーツ歴が有意に多く(p=0.008),Baker分類も有意に進行していた(p=0.004).
【考察】スポーツ歴を有し,関節鏡所見でBaker分類が進行している症例は,LCL損傷を合併している危険性が高いことがわかった.