日本肘関節学会雑誌
Online ISSN : 2434-2262
Print ISSN : 1349-7324
Ⅵ. 神経疾患
肘関節周囲外傷術後の遅発性尺骨神経障害
松田 匡弘櫛田 学徳永 真巳
著者情報
ジャーナル フリー

2022 年 29 巻 2 号 p. 245-247

詳細
抄録
【背景】肘関節周囲外傷の術後において緩徐に尺骨神経症状が出現する(Delayed-onset ulnar neuropathy:DOUN)症例を認める.当院にてDOUNの診断にて追加手術を行なった症例を検討した.【対象と方法】術後関節拘縮と尺骨神経症状に対して手術を要したのは全111例中4例(3.6%)であった.内訳は,男性1例女性3例,年齢は平均61.3歳であった.追加手術は全例で観血的関節授動術と尺骨神経前方移所術を併用した.術後平均観察期間は15カ月であった.【結果】術後に可動域拡大が停止した時期は平均3.5週で,尺骨神経症状の発症時期は平均2.5か月であった.追加手術までの期間は平均2.5か月であった.最終可動域は平均伸展-15° 屈曲132° で,MEPSは術前55点から術後93.4点と改善を認めた.【考察とまとめ】比較的早期に追加治療が行なわれ,術後経過良好であった.
著者関連情報
© 2022 日本肘関節学会
前の記事 次の記事
feedback
Top