抄録
6例のPosterior olecranon fracture-dislocationを経験したので治療成績を報告する.骨折型はMⅠ分類Type P-Ⅰが2例,P-IIが4例であった.肘頭は全例プレート固定を行った.鉤状突起に対しては,2例にプレート固定,2例にスクリュー固定,1例にpull-outsuture固定を行った.橈骨頭は5例にプレートまたはスクリュー固定,1例に人工橈骨頭置換術を行った.最終診察時の平均可動域は,屈曲128度,伸展-21度,回内58度,回外77度であった.合併症は創部感染1例,術後再転位1例であり,後方不安定性の残存した症例はなかった.Mayo Elbow Scoreは平均92.5点であった.今回我々は 尺骨鉤状突起含め積極的に固定するよう心がけた.1例では再手術を要したが,強固な固定と早期のリハビリテーションにより良好な治療成績を得ることができたと思われる.