日本肘関節学会雑誌
Online ISSN : 2434-2262
Print ISSN : 1349-7324
Ⅲ. 外傷・外傷合併症
小児上腕骨顆上骨折で前方展開を要した症例の検討
吉村 優里奈片山 修浩浦田 泰弘安岡 寛理
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2025 年 32 巻 2 号 p. 8-11

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抄録

【目的】当院で小児上腕骨顆上骨折に対し前方展開を行った症例を検討し,適応基準を考察する.【研究方法】後ろ向き研究,症例報告【対象】2011~2023年に前方展開を行った小児上腕骨顆上骨折の5例を調査対象とし,術前の神経循環障害の有無,術中の神経血管所見,術直後のBaumann角(BA)及びtilting angle(TA),最終観察時のBAとTAの健側差,最終観察時の肘関節可動域,合併症の有無を調査した.【結果】2例で術前より橈骨神経障害があり,1例は橈骨神経が骨折部で挟み込まれていた.1例で正中神経と上腕動脈が骨折部で牽引されていた.【考察】当院では神経障害の評価が小児では困難であることと医原性神経血管損傷を回避する目的で積極的に前方展開を行なっており,Smith-阿部分類type 4の症例,神経血管損傷を疑う症例は最初から前方展開を行う方針としている.

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