日本肘関節学会雑誌
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Ⅸ. 腫瘍・類似疾患
肘関節に発生した滑膜骨軟骨腫症に対して関節鏡視下に手術を行った3例の検討
市川 裕一西田 淳畠中 孝則辻 華子長谷川 隆将村田 絵充山本 謙吾
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2025 年 32 巻 2 号 p. 279-282

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抄録

肘関節に発生した滑膜骨軟骨腫症に対して関節鏡手術を行い,術後1年以上経過観察が可能であった3症例を検討した.症例は男性1例,女性2例,平均年齢45歳であった.2例は初発で,1例は他院にて2度の直視下での手術歴を有する再発例であった.術前肘関節可動域は伸展平均:−15°,屈曲:平均108°,術後肘関節可動域は伸展:平均:−5°,屈曲:平均133°,MEPSは術前:平均62点,術後:平均95点,術後合併症は認めず,術後2年で過去2度の手術歴を有する例で再発を認めた.従来は直視下approachが一般的であったが,近年手術手技の向上により関節鏡での報告が散見されている.肘関節滑膜骨軟骨腫症に対する関節鏡手術は,低侵襲で術後早期の機能改善が期待できる有用な治療法と考えられたが,再発例では直視下手術の併用も検討すべきであり,再発例では悪性転化の可能性も視野とした慎重な経過観察を行う必要がある.

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