山梨大学
2008 年 3 巻 1 号 p. 23-34
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生態心理学は,知覚者を刺激に対する単なる受動的な存在とみなすのでなく,意図や欲求を持って環境のなかを能動的に探索し活動するエージェントとみなす.本稿は,このような生態心理学の知覚・行為観に基づき,空間認知に関わる日英語の言語現象を観察・記述し,周囲の空間が世界を外から眺める観察者の観点からでなく能動的な行為者の観点から見た“行為の空間"として組織化されることを指摘する.特に,空間的な位置の表現が 行為者にとっての“接近可能性“として理解される現象に焦点をあてる.
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