日本森林学会大会発表データベース
第129回日本森林学会大会
セッションID: P1-144
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学術講演集原稿
コナラ苗の放射性セシウム濃度に対する土壌の汚染程度と除染資材施用の影響
*岩澤 勝巳
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抄録

 福島第一原発事故の影響により、原木シイタケ栽培では原木需給がひっ迫しており、放射性セシウム濃度の低い原木林の再生が急務となっている。そこで、汚染地域にコナラ苗木を植栽して原木林を再生する技術を確立するため、セシウム137濃度が3段階に異なる土壌を入れたポットにコナラ苗木を植栽し、6か月後、1年6か月後、2年6か月後にセシウム137濃度を測定して経年変化を調査した。また、除染資材としてゼオライトと粉炭を施用した場合の効果を検証した。 その結果、セシウム137濃度が9Bq/kg及び89Bq/kgの土壌では、除染資材を施用しなくても、セシウム137濃度の上昇はほとんど認められなかった。このため、このような土壌の低濃度汚染地域では、特に対策をしなくても原木林の再生ができる可能性が高いと考えられた。しかし、1,282Bq/kgの土壌では、除染資材を施用しない場合、コナラ苗木の濃度には上昇傾向が認められた。この土壌にゼオライトを施用した場合は上昇幅が大幅に抑制され、高濃度に汚染された土壌では、ゼオライト施用が放射性セシウム濃度の低いコナラ原木林の育成に有効と考えられた。一方、粉炭の施用効果はゼオライトに比べ限定的であった。

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