主催: 一般社団法人日本森林学会
会議名: 第129回日本森林学会大会
回次: 129
開催地: 高知県高知市(主に高知大学朝倉キャンパス; 3/26は高知県立県民文化ホール)
開催日: 2018/03/26 - 2018/03/29
葉の生化学特性の計測には,従来,可視・紫外分光法や高速液体クロマトグラフィーが用いられてきた。しかし,これらの手法は計測時に破壊を伴うため,同一の個葉を対象とした連続観測には使用できない。一方,ハイパースペクトルリモートセンシングは,同一個葉を対象とした生化学特性の時系列変化を捉えるうえで有効な手法を提供しており,生態学分野への応用が期待されている。 リーフケールにおける分光反射特性を表現する代表的な放射伝達モデルとして,PROSPECTモデルがあり,特に,最新バージョンであるPROSPECT-Dはカロテノイド含量の推定能力が向上した。本研究では,オンラインで公開されている2種類のデータセット(LOPEX及びANGERS)に,我々が新潟県苗場山及び静岡大学農学部南アルプスフィールド(中川根)にて計測したデータセットを加え,落葉広葉樹を対象に本モデルによる生化学特性の推定能力を評価した。 本モデルのinversionによる推定結果を,モデルのキャリブレーションに使用していないtest dataを用いて評価すると,RMS誤差はクロロフィル含量,カロテノイド含量それぞれに対して,15.3 g/m2,5.1 g/m2であった。