主催: 一般社団法人日本森林学会
会議名: 第131回日本森林学会大会
回次: 131
開催地: 名古屋大学東山キャンパス全学教育棟・豊田講堂
開催日: 2020/03/27 - 2020/03/30
備長炭を含む白炭の生産量は、平成26年以降、高知県が和歌山県を抜いて全国1位となっている。また、平成29年1月から3カ年の木炭の価格をみると、紀州備長炭(ウバメ小丸)、上土佐備長炭ともに上昇していた。とりわけ、上土佐備長炭の上昇率が高く、6%~21%となっている。
そこで、高知県の供給地の実態について調査を行った。新たに土佐備長炭の産地となった大月町では、町が豊富に賦存するウバメガシから備長炭を生産するべく、既存の産地であった室戸市から製法を学ぶことによって生産量を伸ばしてきた。これまで伐採と製炭は分業体制であったが、他産地、他産業との資源の競合もあり、今後の資源確保の観点から、自伐を増やし、紀州択伐方式の研修を開始していることが明らかとなった。ウバメガシの資源量が不明であることが最大の課題であり、今後は資源量の明確化と計画的な伐採が重要と考えられた。