2025 年 3 巻 1 号 p. 124-136
2024年1月1日に発生した令和6年能登半島地震は,石川県,富山県及び新潟県の広範囲に液状化による被害をもたらした。石川県河北郡内灘町室地区(かほくぐん うちなだまち むろちく)では,県道を挟んだ片側50 m程度の範囲内において,県道より水路側で地震時の液状化に起因する大きな地盤変状が生じたのに対し,県道より砂丘側では目視可能な変状が無かったことが報告されている1), 2)。筆者らは,この要因を明らかにする目的で,地盤の変状に相違があった2地点で乱れの少ない試料のサンプリングを行い,X線CT画像よる分析及び室内土質試験を実施した。本報告は,これらの調査結果から,内灘町室地区で発生した地震による変状メカニズムについて考察を行うものである。