2024年1月1日16時10分に発生した能登半島地震(Mj=7.6)では,輪島市(わじまし)や志賀町(しかまち)で震度7が観測され,北陸地方(福井県(ふくいけん)・石川県(いしかわけん)・富山県(とやまけん)・新潟県(にいがたけん))の広範囲において建物被害や液状化被害が数多く確認された。中でも液状化被害においては,側方流動を伴う大規模な液状化現象も確認されている1)。液状化被害は,同一地点・地域で繰り返し発生する災害であり,液状化発生地点を詳細に調査・把握することは,将来の液状化被害を予測および軽減する上で極めて重要である。筆者は,液状化被害の即時推定の高精度化を目指し,これまでに2011年東北地方太平洋沖地震1)をはじめとして,液状化発生地点の情報を可能な限り網羅的に調査し,その地点の地盤・地形情報と,推定される揺れの強さ(震度等)との関係を検討した上で,液状化発生率の検討を行なってきている2)3)4)。本報告では,能登半島地震の液状化被害地点情報の収集等の調査に基づく液状化発生状況について報告し,分布と被害の特徴を概観すると共に,約250mメッシュ(4分の1地域メッシュ5))単位の微地形区分図や面的推定震度分布に基づいた,地震動強さと液状化地点の関係について検討を行い考察する。