日本家庭科教育学会大会・例会・セミナー研究発表要旨集
第45回日本家庭科教育学会大会
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高校家庭科における保育体験学習者の意識変容(第1報)
—保育体験学習者の意識変容過程の構図化—
中嶋 明子砂上 史子日景 弥生盛 玲子
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p. 17

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抄録
‹目的›平成15年度完全実施の高等学校学習指導要領によれば、「…乳幼児や高齢者との触れ合いや交流などの実践的な活動を取り入れるよう努めること」と記載されている。そこで、本研究では、高校家庭科におけるに保育体験学習者の意識変容過程を仮説的に構図化することを目的とした。
‹方法›青森県のM高校2年生男子115名、女子194名、計309名を対象に9時間の保育体験学習に関連した事前指導(6時間)、保育体験学習(2時間)、事後指導(1時間)を計画した。各段階ごとにアンケート、感想文等を記入させ、それらを用いて生徒の意識変容過程を総合的に分析した。
‹結果›生徒の意識変容過程を感想等より大きく学習前、学習中、学習後の3つの段階でとらえた。学習前の意識は、乳幼児に対する抵抗感の有無の視点から、「抵抗感のある群」と「抵抗感のない群」に分類された。抵抗感のある群の中には、きわめて抵抗感の強い生徒も含まれていた。保育体験学習は、生徒と乳幼児との関係を中心に構成され、それを取り囲む形で教師と保育士が援助をする。この両者の間には教材が媒介として存在しており、教材の違いによって両者の交流の深まりに違いがみられた。保育体験学習に参加した生徒の中には実施困難な生徒もいた。学習後の意識は、「抵抗感が増大する群」、「抵抗感が減少する群」、「抵抗感がない群」の3つに分類された。
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© 2002日本家庭科教育学会
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