日本家庭科教育学会大会・例会・セミナー研究発表要旨集
第55回大会・2012例会
セッションID: B3-4
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第55回大会:口頭発表
社会参画意識を育む高校家庭科の授業をつくるための教師支援方法の検討
*石島 恵美子伊藤 葉子
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抄録
問題の所在と研究目的【BR】若者が社会から乖離していることは,様々な現代社会問題の要因となっている。子どもの社会参画についての研究は,ハート(1997)の子ども参加支援モデル「子どもの参加のはしご」をはじめ,数多く研究されている。ただし、教科の中で、社会参画を育むための授業をどのようにつくっていけばいいのかについては、教師をどのように支援していけばよいのかについての研究はほとんどない。【BR】そこで、本研究は,家庭科で高校生の社会参画意識を育むことに焦点をあて,教師が今までの授業を改善する方法を考えだし、その効果を調べることによって、教師支援方法を検討することを目的とする。得られた知見を集約し,家庭科で高校生の社会参画意識を育むことについて総括的に考察を行う。【BR】研究方法【BR】 先行研究で明らかになった,高校生の社会参画意識構造に基づいて,高校生の社会参画意識を育む授業を作るための教員の指標となる自己評価チェックリストを作成する。このチェックリストを活用し、社会参画の視点で授業改善を行って、実践をおこなった。単元終了時に「高校生の社会参画意識を育む授業による意識変容調査」(量的・質的研究)を行い,本授業を受けた高校生の学習の過程と意識変容を明らかにし 社会参画を育む授業の効果を確認した上で、教師支援の方法としてのチェックリストについて検討する。【BR】 これらで得た知見を集約し,家庭科教育で高校生の社会参画意識を育むことについて考察する。【BR】研究の要約【BR】先行研究の結果と他の基礎資料に基づいて「社会参画を視点とした家庭科の授業のためのチェック表」を制作し,表の項目を効果的に取り入れて単元を組み立てた。【BR】本授業対象は,千葉県立K高等学校の3年生 121名で,5時間の単元である。実施時期は,2011年6月下旬~7月上旬である。【BR】効果測定は、「高校生の社会参画意識を育む授業による意識変容調査」を行い、量的研究として,統計分析をし,意識変容の度合いによって,3群に分け,各項目について分散分析を行い、どのような教材がどのような意識を持った生徒に効果的であったかを検討した。【BR】質的研究として、生徒の自由記述から,本授業を受けて,生徒の社会参画意識の変容のプロセスをM-GTAにより可視化することを試み、高校生の授業による意識変容を生徒の言葉に注目して検討した。【BR】分析の結果、本研究の枠組みに基づいて作った授業は、社会参画意識を育むことにおいて高い効果が得られた。このことから、教員の自己評価チェックリストは指標としての妥当性が示された。【BR】
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