日本家政学会誌
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大学生の手芸・裁縫活動の意識に及ぼす手作り品の受贈経験の影響
梶山 曜子中村 誉子魏 暁敏竹吉 昭人村上 かおり鈴木 明子
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2021 年 72 巻 4 号 p. 218-229

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抄録

 大学生の手芸・裁縫活動への意識や自分が親になったときを想定した意識などについて, 手作り品をもらった経験を中心に調査した結果, 次のような知見を得た. 手作り品をもらった経験がある者は56.8%であり, 母親からが最も多く, 次いで祖母, 父親は3人と少なかった. 「手作り品をもらった経験」と「手芸・裁縫活動に関する親としての考え」には有意な関係性がみられた. 手作り品をもらった経験のある者は, 手作り品は親子間の愛情表現になり, 手芸・裁縫技術を次世代に伝えていく必要があると思っていた. 子どもの頃に手作り品をもらった経験が, 将来の親としての意識に影響を及ぼす可能性が示唆された.

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© 2021 一般社団法人 日本家政学会
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