日本家政学会誌
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男子大学生の食事における実態と意識についての居住形態別比較
石田 由美子本田 智巳保井 智香子
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2022 年 73 巻 12 号 p. 705-714

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抄録

【目的】男性壮年期で増加する生活習慣病の早期予防策として, 男子大学生の食事の実態・意識を明らかにし, 健康の維持増進を目的とした食生活の提案について検討する. 【方法】2019年12月に, 私立大学に通う男子大学生を対象として無記名自記式質問紙調査を行った. 解析対象者は124名 (20.0±0.7歳) であった. 居住形態により単独世帯群と二人以上世帯群の2群に分類し, 朝食摂取頻度, 利用食品の実態と意識, 三食 (朝食, 昼食, 夕食) それぞれについて食費と食事準備時間に対する意識を比較検討した. 【結果】朝食摂取頻度は単独世帯群 (60名) が二人以上世帯群 (64名) よりも有意に低かった (p=0.046). 食事での利用食品について単独世帯群は「缶詰」を二人以上世帯群より有意に利用していた (p=0.029). 食事にかけてもよい金額は, 単独世帯群では, 朝食200円, 昼食500円, 夕食750円 (いずれも中央値) であった. 食事の準備にかけられる時間については居住形態に有意差はなく朝食10分, 昼食20分, 夕食30分 (いずれも中央値) であった. 【結論】単独世帯の男子大学生に向けて食生活を提案するためには, 利用しやすい食品の種類や金額および食事準備時間を十分考慮することが重要である. また, 栄養バランスに配慮した食品選択や調理アレンジについて情報提供を行うことが有用であることがうかがえた.

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© 2022 一般社団法人 日本家政学会
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