抄録
喫煙習慣を有さない18~ 22歳の女子学生36名を対象とし,バレーボールを行っている学生(バレー群)13名,テニスを行っている学生(テニス群)11名,特に運動を行っていない学生(対照群)12名の腰椎骨密度を検討した。
腰椎骨密度はバレー群が他の2群と比較して有意な高値を示し,テニス群と対照群では有意差はみられなかった。ビタミンKのみテニス群が対照群と比較して有意な高値を示したが,それ以外の栄養素と食品群は,すべての群で有意差はみられなかった。
本研究では,骨への衝撃が強いバレーボールを行うことは,同様にテニスを行うよりも腰椎骨密度を増加させ,骨粗鬆症の予防に寄与する可能性が示唆された。