総合健診
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総合健診とがん
ペプシノゲンと胃炎・胃癌
河合 隆後藤田 卓志森安 史典
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ジャーナル オープンアクセス

2014 年 41 巻 2 号 p. 303-307

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抄録
 血清ペプシノゲン(PG)値がH. pylori感染による萎縮性胃炎の進行とともに低下することを応用したPG法は胃癌のスクリーニングとして用いられている。胃がんの高リスク群を絞りこむ方法として非常に有用な方法であり、著明に低下している胃がん検診の受診率を明らかに向上させている。H. pylori除菌後にPG法の判定が大幅に変化するなどの問題が残されているが、PG値はH. pylori感染および活動性胃炎の指標としても有用である。今後測定キットの改善などによりさらに精度の高いPG測定が行われ、検診および外来診療の場で使用されるであろう。
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© 2014 一般社団法人 日本総合健診医学会
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