総合健診
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原著
人間ドック受診者における高感度測定系による血中心筋トロポニンI濃度の測定意義
坂巻 浩二霞 利夫長嶋 起久雄阿久澤 まさ子中嶋 克行下村 洋之助田中 一平絹川 秀樹吉村 徹永野 伸郎安藤 義孝
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2014 年 41 巻 3 号 p. 428-433

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抄録
 人間ドック受診者において、新規開発された高感度測定系にて測定した血中心筋トロポニンI濃度の分布特性ならびに通常の健診項目との関連性を検討した。また、現病歴、既往歴および検査値に基づき非健常者基準を設け、健常者群および非健常者群間の血中心筋トロポニンI濃度を比較した。
 全対象者283例のうち、血中心筋トロポニンI濃度がバックグラウンド以下の濃度(ゼロ濃度)の例数は、従来法で279例であったのに対し、高感度測定系では9例であった。高感度測定系にて測定し得た血中心筋トロポニンI濃度は、女性に対して男性で、また年齢の増加とともに有意な高値を示した。重回帰分析の結果、年齢および性別が血中心筋トロポニンI濃度と独立した関連因子であった。
 健常者として分類された者は283例中166例(男性94例、女性72例)であった。一方、非健常者と分類された約7割が高血圧基準あるいは脂質異常症基準に該当し、非健常者における血中心筋トロポニンI濃度は、健常者に対して有意な高値を示した。また、非健常者基準のうち、高血圧、腎機能低下、脂質異常に該当する対象者の血中心筋トロポニンI濃度は、非該当者に比較して有意な高値を示した。
 以上より、高感度測定系を用いることにより、人間ドック受診者の低濃度の血中心筋トロポニンI濃度が測定可能となり、心筋障害の微細な変化を検出できる可能性が示された。今後は、性別および年齢を考慮した心筋マーカーとしての基準値の設定が課題である。
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© 2014 一般社団法人 日本総合健診医学会
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