総合健診
Online ISSN : 1884-4103
Print ISSN : 1347-0086
ISSN-L : 1347-0086
総合健診とAI
AIを活用した消化器内視鏡診断の現状と課題
岡本 勇助小澤 毅士柴田 淳一由雄 敏之平澤 俊明藤崎 順子後藤田 卓志多田 智裕
著者情報
キーワード: CADe, CADx, 内視鏡AI, Quality Controll
ジャーナル オープンアクセス

2024 年 51 巻 2 号 p. 215-223

詳細
抄録

 近年AIは様々な分野で活用され、医療においては特に画像診断支援領域でのAIが注目を集めている。消化管内視鏡領域でも社会実装が進んでおり、上部消化管領域では食道、胃の腫瘍性病変検出のAIが、下部消化管領域では大腸ポリープの検出や鑑別のAIが既に実臨床で使用されている。特に大腸ポリープ検出支援AIは複数製品が上市されており、リアルワールドでのAIの性能結果も徐々に明らかになってきている。本邦では消化管がん検診として、胃がんの内視鏡スクリーニングが施行されており、検査精度向上が報告されているが、今後内視鏡AIを用いることで、胃がん内視鏡検診の更なる精度向上が期待される。本稿では、各種内視鏡AIの現状と今後の展望について概説する。

著者関連情報
© 2024 一般社団法人 日本総合健診医学会
前の記事 次の記事
feedback
Top