厚生労働省は健康日本21(第三次)における身体活動・運動分野の取り組みを推進するため、「健康づくりのための身体活動・運動ガイド2023」を2024年1月に公表した。本ガイドは、科学的知見に基づき、身体活動・運動分野の取組を推進するため、健康づくりに関わる専門家(健康運動指導士、保健師、管理栄養士、医師等)、政策立案者(健康増進部門、まちづくり部門等)、職場管理者、その他健康・医療・介護分野における身体活動を支援する関係者等に向けて策定したものである。このガイドにおける新たな変更点や追加点は以下の8点である。
1)名称を「基準」から「ガイド」に変更
2)こどもを対象とした推奨事項を設定
3)高齢者に多要素な運動を週3日以上実施することを推奨
4)慢性疾患を有する人の身体活動のポイントを紹介
5)すべての世代に座りっぱなしの時間が長くなり過ぎないよう注意することを推奨
6)成人と高齢者に筋トレを週2~3日実施することを推奨
7)働く人が職場で活動的に過ごすためのポイントを紹介
8)身体活動支援環境整備の重要性を紹介