【目的】青年期を対象に「顔ヨガ」を継続的に実施し、口腔機能向上の効果を検証すること。
【方法】女子大学生20名をエクササイズ群 (EX群) 11名とコントロール群 (Con群) 9名に無作為に分けてEX群は、8週間1日1回以上の顔ヨガを行った。評価方法は、口腔機能測定 (口腔粘膜湿潤度、舌圧、舌口唇機能運動) と口腔機能に関するアンケートを実施した。対象者のうち服用薬による口渇症状を有する者、口腔衛生状態が悪い者、顔ヨガ実施率80%以下の者は除外した。
【結果】口腔機能測定は、一部において基準値以下の者が存在した。EX群のうち口腔粘膜湿潤度において交互作用が認められた。舌口唇運動機能、舌圧では有意差はなかった。
【考察】EX群は「顔ヨガ」による効果で、唾液腺が刺激されて口腔粘膜湿潤度が増加したと考えられる。したがって「顔ヨガ」の6つのポーズを1日1回以上、8週間の継続実施することにより口腔機能向上・維持に有効であると示唆された。