総合健診
Online ISSN : 1884-4103
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青年期における口腔機能に対する「顔ヨガ」の有効性
白水 雅子大迫 舞衣田中 雅子中平 みわ坂手 誠治
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ジャーナル オープンアクセス 早期公開

論文ID: 2025-28

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抄録

【目的】青年期を対象に「顔ヨガ」を継続的に実施し、口腔機能向上の効果を検証すること。

【方法】女子大学生20名をエクササイズ群 (EX群) 11名とコントロール群 (Con群) 9名に無作為に分けてEX群は、8週間1日1回以上の顔ヨガを行った。評価方法は、口腔機能測定 (口腔粘膜湿潤度、舌圧、舌口唇機能運動) と口腔機能に関するアンケートを実施した。対象者のうち服用薬による口渇症状を有する者、口腔衛生状態が悪い者、顔ヨガ実施率80%以下の者は除外した。

【結果】口腔機能測定は、一部において基準値以下の者が存在した。EX群のうち口腔粘膜湿潤度において交互作用が認められた。舌口唇運動機能、舌圧では有意差はなかった。

【考察】EX群は「顔ヨガ」による効果で、唾液腺が刺激されて口腔粘膜湿潤度が増加したと考えられる。したがって「顔ヨガ」の6つのポーズを1日1回以上、8週間の継続実施することにより口腔機能向上・維持に有効であると示唆された。

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© 2025 一般社団法人 日本総合健診医学会
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