2008 年 35 巻 5 号 p. 423-427
平成20年4月から医療制度改革の一翼として特定健診・特定保健指導がスタートする。判定基準などに賛否はあるが, この改革で全国の医療機関の検査データが統一される。
保健指導への階層化は検査データの結果で判定されるため, 各施設の検査値にはその精度の保証が要求される。検査データの保証は内部精度管理を徹底すること, 外部精度管理に参加することで得られ, 前回の学会で報告したように当学会の外部精度管理調査も方針・方法が変更される。また, 検体採取から測定までの検査前管理が検査データ変動の大きな要因になることに注意をしなければならない。