2013 年 13 巻 4 号 p. 194-197
南風病院は、2006年4月よりDPC(Diagnosis Procedure Combination)対象病院となった。以来、日々膨大なデータが蓄積されている。また既存の病院情報システムに関しても、多種多様なデータが蓄積されている。これらは病院にとって貴重な資源であり、その資源を活用することでの情報提供を検討した。
視点としては、臨床現場スタッフが現状を把握することができ、さらに改善点まで抽出することができるようアウトプット内容を検討した。診療行為プロセスの可視化を試みた結果、胃の悪性腫瘍・胃切除術あり・副傷病なし症例(DPCコード:060020xx01x0xx)において、評価前、評価後で手術前日数に短縮が図られ、平均在院日数に関しては有意に改善傾向がみられた。また手術室の稼動状況の可視化を試みた結果、午前中での手術室稼動率が高くなり、10時時点での手術室稼動状況については全ての曜日において改善傾向がみられた。客観的な評価、具体的な議論がなされた結果、患者満足の視点、職員満足の視点、健全経営の視点とともに良好な結果となった。