医療マネジメント学会雑誌
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心筋梗塞クリティカルパスを定着させるための取り組み
松本 美里畠中 幸中山 貴美子大野 智和隈部 孝子竹山 由子
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2002 年 2 巻 3 号 p. 337-341

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抄録
国立熊本病院循環器病棟では、平成11年10月より心筋梗塞のクリティカルパス (以下パスと略す) を作成し、使用してきたが、パスが1つの形式しかなく、バリアンスが生じやすい、欄が狭くて書きづらい、急性期の記録とパスの記録が二重になり書きづらい、などの問題点が生じてきた。
そこで、医師を含めた意識の統一と、パス様式の改訂を行うこととした。
入院当日と1日目の2日間は、重症記録とパスを併用し、1枚にまとめた。
次に、重症度に応じて3パターンに分けることにし、病状によって選択できるようにした。2日目以降はパスに看護記録を含み、チェックや数値記入で済むようにした。また、患者指導の経過や状況がわかりやすいように変更した。
心筋梗塞のパス作成・改訂の経過が、当病棟において、医師・看護婦の意識の統一も図ることができ、看護の質の向上にもつなげることができた。
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