抄録
過去2年間に入院した意識消失発作34症例の臨床像を検討し、意識消失発作入院のクリティカルパス (CP) を作成した。平均年齢は74.4±14.7歳、基礎疾患を有する割合は82%、入院中行った検査は頭部CT (100%) 、頚部血管超音波検査 (88%) 、心臓超音波検査 (88%) 、Holter心電図 (68%) 、脳波 (62%)、頭部MRI+MRA (35%) であった。退院時診断は血管迷走神経性失神35%、器質的疾患44%、原因不明21%であり、平均在院日数は9.1±7.0日であった。これらの結果より、意識消失発作では精査を行い器質的疾患の有無を明らかにする必要があると考え、CPの達成目標、検査、観察記録、入院期間を設定した。