2003 年 4 巻 3 号 p. 450-456
入院する患者の持参薬は種類、量ともに増加している。一方で持参薬に対する統一した取り決めや、それに対する情報も乏しく、本院では夫々の部署が個々の対処をしていた。安全管理対策室は、医師、看護師、薬剤師と構成員とする持参薬検討委員会を設立し、本院における持参薬取扱いの実態と、持参薬に対する見解や要望の調査を、医師、看護師のリスクマネジャーと薬剤師を対象に行なった。その結果を踏まえ、本院における「持参薬取扱いのガイドライン」の策定と「持参薬取扱いの手順書」等を作成し、全職員への周知を行なった。