日本医療マネジメント学会雑誌
Online ISSN : 1884-6807
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拘縮改善クリティカルパスの効果
寺西 順子小森 幸子黒田 康子奥出 志津子高橋 一郎
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2006 年 7 巻 2 号 p. 320-323

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抄録

療養病棟には、高齢者の廃用萎縮を改善し在宅や施設へ送り出す役割がある。そして患者の持つ問題は、疾患よりも看護上の問題が多くを占めている。
今回、看護問題を解決するためのクリティカルパス「拘縮改善クリティカルパス」を、長期寝たきり患者に適用し、車椅子乗車援助を1ヶ月間実施し評価した。
その結果、対象の頸部拘縮や股関節拘縮が約1ヶ月で改善し、1時間の坐位保持が可能となった。
慢性期病棟においても、ゴール設定のある看護問題解決型の、拘縮改善クリティカルパス導入は有効であった。

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