大学生の健康に関する研究成果を調べた結果、保健行動、ライフスタイルや生活習慣病の予防、メンタルヘルス、喫煙・飲酒、エイズ予防等に関する研究・報告が多くみられた。その結果は、特に青年期に将来の健康と極めて関連が深い、栄養、喫煙、身体活動、休養等についての知識や関心が極めて薄弱で、望ましくない健康行動等のライフスタイルの問題点が多く指摘され、そのことがストレスの蓄積等、こころの健康にも影響を及ぼしていた。将来の健康にも不安があることから、健康に対する関心を高める意識改革や、個人のスキル向上、QOLを高めるための具体的指導などが重要であり、望ましい健康行動の習慣形成を実現するためには、ヘルスプロモーションの考えが浸透するように繰り返し健康教育を行う必要がある。したがって、今後はその効果を最大にするためより効果的な健康教育の具体的内容の検討が重要である。また保健体育実技科目が運動不足の解消や健康管理上必要な知識の習得だけでなく、交友関係の広がり・深化など、学生の身体・精神面での健康増進・疾病予防に関するニーズに応えており、実技種目に対する理解と充実も重要である。