耳鼻と臨床
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原著
結核性中耳炎の 3 例
玉江 昭裕安松 隆治瀬川 祐一野田 哲平白𡈽 秀樹
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2013 年 59 巻 6 号 p. 290-297

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抄録
結核性疾患は日常診療においてはまれな疾患となっており、結核性中耳炎も例外ではない。また多様な臨床像を呈するためなかなか診断に至らない症例もみられる。2005 年 4 月から 2013 年 3 月までに国家公務員共済組合連合会浜の町病院耳鼻咽喉科を受診した結核性中耳炎症例 3 例について検討した。3 例の当院初診から抗結核治療開始までの期間はそれぞれ 7 日、6 カ月、4 カ月であり、医療機関の初診から抗結核治療開始までの期間はそれぞれ1年、8 カ月、6 カ月であり、診断まで数カ月の期間を要していた。結核性中耳炎は、顔面神経麻痺、感音性難聴など重大な後遺症を引き起こす可能性のある疾患であり、早期診断、早期治療が必要である。早期診断のために難治性中耳炎をみた際には必ず結核を疑うとともに、治療開始を遅らせることが大きな不利益につながることが臨床的に十分予想される場合は、総合的な判断のもとに少しでも早期に抗結核治療を開始することが患者の利益につながると考える。
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© 2013 耳鼻と臨床会
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