2019 年 65 巻 6 号 p. 186-189
胞巣性軟部肉腫は 1952 年に Christopherson らによって命名され、軟部悪性腫瘍の 0.5 − 1 %を占めるとされている。若年者の四肢に好発し、頭頸部領域での発症はまれである。今回われわれは右鼻腔原発の胞巣性軟部肉腫症例を経験したので報告する。症例は 40 代男性で易出血性の右鼻腔腫瘍で当科紹介となった。右鼻腔腫瘍摘出術を施行したところ、胞巣性軟部肉腫の診断となり、早期に追加切除として endoscopic medial maxillectomy を行い断端陰性を得た。術後 5 年が経過するが現在まで再発・転移所見を認めていない。