交通外傷による喉頭外傷は、体表に明らかな異常がない場合でも骨折による粘膜損傷を生じている可能性があり、気道狭窄を念頭に置いた初期対応が必要になることは言うまでもない。さらに気道が確保され、呼吸や循環動態が安定しても喉頭枠組みへの骨折があれば整復が必要になり、骨折による枠組みのずれや粘膜損傷による瘢痕等で遅発性に嗄声が出現することもあり、急性期を過ぎた後も音声治療の介入を要することがある。今回、トラックとの衝突で喉頭外傷を来した 27 歳の症例を経験し、緊急気道確保から嗄声の音声治療までを経験したため報告する。