2023 年 69 巻 1 号 p. 16-25
われわれは既に PPPD に対する少量 SSRI 療法の有効率は 75.9%であることを報告している。これまでに PPPD のサブタイプごとの SSRI による治療成績の報告はまだされておらず、今回の報告が初めてである。少量 SSRI 療法は PPPD のすべてのサブタイプ(視覚刺激優位型、能動運動優位型、混合型)に対して有効であった。特に DHI スコアが高値であった視覚刺激優位型は難治性と考えられたが、同療法による NPQ 値の改善の程度が、能動運動優位型と比較し、有意に高かった。このことから視覚刺激優位型は治療開始前の重症度が高いが、少量 SSRI 療法が有効であると考えられた。また先行疾患するめまい疾患が OD である症例では有効性が期待されると考えられた。