耳鼻と臨床
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原著
経鼻呼気一酸化窒素濃度に関する検討
山本 賢吾大木 幹文中村 吉成大橋 健太郎山下 拓
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2023 年 69 巻 3 号 p. 169-175

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抄録

一酸化窒素(NO)は生体でさまざまな作用を示し、経口的に呼出された呼気 NO 濃度が下気道疾患のバイオマーカーとして利活用されている。一方で高濃度の NO が鼻・副鼻腔から産生されるものの、これに着目した報告は少ない。今回われわれは、経鼻的に呼出された呼気 NO 濃度の測定を試みると同時に、鼻疾患の有無やその種類により、経口および経鼻的に呼出された呼気 NO 濃度が異なるかを検討した。ネブライザ装置の一部と NO 濃度測定装置を組み合わせることで、鼻閉の強い症例でも経鼻 NO 濃度を測定することができた。経口 NO 濃度は副鼻腔炎群、アレルギー性鼻炎群、対照群の順に高く、経鼻 NO 濃度はアレルギー性鼻炎群、副鼻腔炎群、対照群の順に高かった。鼻疾患のバイオマーカーとして、経鼻的な NO 濃度測定の有用性が示唆された。

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© 2023 耳鼻と臨床会
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