2024 年 70 巻 6 号 p. 335-342
2016 年 9 月 1 日から 2023 年 12 月 31 日に組織診あるいは細胞診で甲状腺未分化癌と診断され当院で治療を行った 24 例について臨床的検討を行った。1 年生存率は 41%であった。手術群の生存期間中央値は 12.8 カ月、非手術群は 4.7 カ月であり、手術群において有意に予後が良好であった。手術群のみの検討で、NLR 低値群、Hb・CRP 正常値群で有意に予後が良好であった。甲状腺未分化癌においても、患者背景や炎症性マーカーを加味して根治あるいは、局所制御目的に手術を行うことは、生命予後に寄与する可能性があると考えた。