耳鼻と臨床
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Fluticasone propionateエアゾール剤の臨床的検討 (第7報)
スギ花粉症に関する試験
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1992 年 38 巻 3Supplement1 号 p. 404-419

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抄録

スギ花粉症に対するFluticasone propionateエアゾール剤 (FP) のシーズン前投与による抑制効果と安全性をプラセボ (P) を対照に二重盲検法により比較検討した. また, シーズン中はFPの治療効果についても併せて検討した.
FP群の抑制効果は飛散初期においてP群に比べ有意に優れていた. 両群ともFPに切り替えた飛散中期および後期にはその両群間に差はなく, いずれも高い抑制効果を示した.
治療効果は飛散中期および後期において「著明改善」がそれぞれ33%, 62%, 「中等度改善」以上が64%, 88%, 「軽度改善」以上が91%, 94%と優れた効果を示した.
副作用は飛散前・初期にFP群2例, P群1例, 飛散中期・後期に3例がみられ, 臨床検査値の異常変動は飛散後期に1例みられたが, いずれも重篤なものではなかつた.
以上よりFPはスギ花粉のシーズン前投与による著明な症状の抑制, および発症後の投与による速やかな症状の改善を示し, スギ花粉症に有用な薬剤であることが確認された.

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