耳鼻と臨床
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当教室における大唾液腺腫瘍の臨床統計
成田 七美吉原 俊雄篠 昭男石井 哲夫
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キーワード: 大唾液腺腫瘍, 臨床統計
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1993 年 39 巻 6 号 p. 1004-1009

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抄録
1987年より1992年5月までの約10年間に当科を受診し組織診断が可能であつた大唾液腺腫瘍112例について統計的観察を行つた. 耳下腺腫瘍100例, 顎下腺腫瘍12例でありこのうち耳下腺悪性腫瘍は16例 (16%), 顎下腺悪性腫瘍は1例 (8%) であつた. 耳下腺良性腫瘍ではpleomorphic adenomaが54例と最も多く上皮性良性腫瘍の69% を占め, 女性が72%であり平均年齢44歳であつた. 次いでmonomorphic adenomaが 24例だったがこのうち, adenolymphomaの95%が男性で, 平均年齢64歳であつた. 耳下腺悪性腫瘍はmucoepidermoid tumor・adenocarcimonaが多く, 男性に多く認めた. 顎下腺腫瘍はほとんどがpleomorphic adenomaで, 悪性の1例はaquamous cell car- cinomaであった. 自覚症状出現から受診までの期間は悪性腫瘍では良性腫瘍に比べ有意に短く, 腫瘍の大きさも悪性腫瘍に大きい傾向があつた. 疹痛・顔面神経麻痺も悪性腫瘍に特徴的な所見であつた.
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