2021 年 71 巻 4 号 p. 173-184
本研究では,川崎市の臨海部における道路沿道の環境負荷低減を目的として,セルオートマトン法を用いた交通流シミュレーションモデルを提案した.具体的には,出発地から目的地までの間で複数の走行経路が選択できる場合に,大気環境への負荷が小さく,所要時間の低減など経済的にメリットがある経路を見出した上で,運送事業者への啓発などを通して,大型ディーゼル車等の大気環境への影響が大きい車両の走行経路の変更を促し,交通量の抑制や集中の平準化により道路沿道環境の改善を図ろうとするものである.数値実験では,大型車の混入率や経路変更台数の変化がどの程度NOxの排出量に影響を与えるのかの検証を行った.