日本経営工学会論文誌
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原著論文(理論・技術)
クラウドマニュファクチャリング環境における生産計画メカニズムの類型化と性能評価
杉之内 将大別府 啓至水山 元
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2026 年 76 巻 4 号 p. 107-124

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抄録

クラウドマニュファクチャリング環境において, 参加企業の情報共有や意思決定の範囲と, 全体としての生産効率の間にはトレードオフの関係があると考えられる.しかし, 情報共有や意思決定の範囲が生産効率に与える影響に着目した先行研究は著者らの調べた限り存在しない.そこで本研究では, まず, クラウドマニュファクチャリング環境における典型的な情報共有形態を5つのクラスに類型化し, 各クラスでの生産計画メカニズムをスケジューリングオークションを拡張することによって定式化する.そして, それら5つのメカニズムの特徴を理論的に考察するとともに, それらの性能を計算機実験によって比較する.計算機実験の結果, 先述のトレードオフの関係があることが確認できた.また, 参加企業に対し, 生産計画を一部再スケジューリングする権限を与えると, 企業は虚偽の情報を提出することで自身の利得を向上させられる可能性が生じるものの, どのように嘘をつくと自身の利得を改善できるのかを企業が事前に推測することは難しいことがわかった.現実的には参加企業の虚偽申告は問題となりづらいと考えられる.

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