日本食生活学会誌
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18・19歳女子大生の踵骨骨梁面積率に与える食生活と運動経験の影響
稲葉 洋美酒井 健介高嵜 みさお山岸 博之太田 篤胤薗田 勝
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2001 年 12 巻 3 号 p. 255-261

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抄録

踵骨骨梁面積率に与えるライフスタイル, 特に食生活に対する意識と定期的運動経験の関係を把握することを目的とし, K大 (124名) の18・19歳女子大生を対象に調査を行った.骨量の測定には, 超音波骨梁面積測定装置BenusIIを用い, 海綿骨断面に占める骨梁の割合である骨梁面積率 (Bone Area Rati0: BAR, %) を指標とした.その結果, 以下の結果を得た.
1) 牛乳・ヨーグルトを摂取する習慣を有し, 且つカルシウム高含有食品を意識的に摂取している学生のBARは, 牛乳・ヨーグルトの摂取習慣を持たず, 加えてカルシウム高含有食品の摂取を意識しないと回答した学生よりも有意に高値であった (p<0.05).
2) 定期的な運動経験別にBARを比較すると, 中学・高校運動経験者は, 非運動経験者よりも有意に高値であった (p<0.05).
3) 平均年齢18.3±0.5歳の女子大学1年生においては, BARとダイエット・骨折経験, 「将来自分が骨粗鬆症になると思うか一という意識および朝食摂取習慣の問に有意な関係は認められなかった.

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