抄録
本研究は、観光まちづくりにおけるリーダーの発達プロセスを明らかにするため、別府ハットウ・オンパクを推進したD 氏とE 氏を観光まちづくりのリーダーとして設定し、両氏にインタビューを行った。調査方法は半構造化面接による聞き取りで、ライフストーリー研究の方法を用いて分析した。その結果、別府ハットウ・オンパクリーダーの発達プロセスが明らかとなり、その発達プロセスに関係している要因として「カルチャーショック」「地域の先輩」「国際交流」が明らかとなった。さらに本研究では、これらの発達要因が有効に機能する前提条件として、「リスクを冒して新しいことに挑むこと」と「経験からの学習」を挙げた。