2022 年 34 巻 1 号 p. 17-30
本研究は、新型コロナウイルス感染症流行に伴い、人々の移動が制約されるなか、居住する市内の宿泊施設への滞在行動(居住市内宿泊)に注目し、その実態を明らかにすることを目的とするものである。地域との関わり方や居住市内宿泊を行なった理由、宿泊施設の選定理由、居住市内宿泊後の感情、非日常性の認識、新型コロナウイルス感染症収束後の再実施意向を把握し、それらの関係性をパス解析によって明らかにした。その結果、非日常性を認識できなくても居住市内宿泊に肯定的な意識につながれば、再実施意向を高めることが明らかになった。