観光研究
Online ISSN : 2189-7530
Print ISSN : 1342-0208
ISSN-L : 1342-0208
論文
門前町におけるまちづくり活動に関する研究
―歴史文化と観光に対する各主体の役割や態度に着目して―
山﨑 有紀十代田 朗津々見 崇
著者情報
ジャーナル フリー

2023 年 35 巻 3 号 p. 69-78

詳細
抄録

昨今、地域の歴史文化を利用した観光振興が増加しているが、それに対する観光業従事者や市民など各主体の役割は不明確である。そこで、本研究ではこれらを明らかにし、アクターの関わりから見た歴史文化と観光の取り組みの関係を考察した。まず、全国の門前町に対する調査から、観光地度が高いほどまちづくり団体数が多く、まちづくり活動は盛んな傾向にある。次に、大山・筑波山の事例研究から、自身の生業にプラスに働く先導師が観光に関わることで歴史文化観光が行われやすいことや、寺社の観光振興への姿勢が地域の歴史文化と観光の関係に影響を与えていることが明らかになった。

著者関連情報
© 一般社団法人 日本観光研究学会
前の記事 次の記事
feedback
Top