主催: 日本観光研究学会
会議名: 日本観光研究学会全国大会
回次: 38
開催地: 文教大学東京あだちキャンパス(東京都)
開催日: 2023/12/08 - 2023/12/10
p. 91-96
観光消費が地域間経済差異に与える効果を計測するため、先行研究に従い全国を 10 地域に区分し、地域毎の総生産額(GDP)、就業者数、民間投資、各地域の宿泊観光消費額 (国内・インバウンド客別) を変数としたベクトル自己回帰 (VAR) モデルを設定し、宿泊観光消費額の 1%増加によるショックが GDP、就業者数と民間投資及び地域間の経済差異へ与える影響を推計した。インバウンドと国内客で違いがあり、インバウンド客の観光消費額増の域内 GDP への効果は、関東・関西地域が比較的小さく北海道・南九州地域が比較的大きいため地域間差異を縮小する可能性がある等各経済変数による各地域の影響が把握され実務的にも有用な結果を得た。