Journal of UOEH
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ニッケルによる中毒と発がん
児玉 泰石西 伸
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1980 年 2 巻 1 号 p. 99-108

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抄録
ニッケルは, 鉄, カドミウム, 銅, アルミニウムなどとの各種合金の材料として, またニッケル触媒の製造や, ニッケルメッキなどに広く用いられる主要金属の一つである. したがって, ニッケル鉱からの精錬工程, ステンレス工場, バッテリー製造, 化学工場, 抽脂工場, 石油精製工程など, ニッケルおよびその化合物を取り扱う産業も少なくなく, また一方では大気, 食品などの一般環境での暴露とその影響も今日注目されている. ここではニッケルおよびその化合物の生体影響について文献的考察を行った.
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© 1980 産業医科大学
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