主催: 日本観光研究学会
会議名: 日本観光研究学会全国大会
回次: 40
開催地: 石巻専修大学(宮城県石巻市南境新水戸1)
開催日: 2025/12/05 - 2025/12/07
p. 41-46
本稿はオーバーツーリズム問題を背景に、観光地ライフサイクル理論にイノベーション普及理論とキャズム理論を統合したフレームワークを用いて、観光地発展段階に存在する「キャズム(溝)」を示し、それにより観光客が本質的価値を求める「First Comer」から実利的便益を求める「Next Comer」へと質的に変容するメカニズムを明らかにする。また事例分析を通じ、「Next Comer」の過度な集中がオーバーツーリズムを引き起こす構造を明らかにし、従来は「量的」集中への対応が主であったオーバーツーリズム対策において、「質的」変容への対応(デマーケティング)も必要であることについて示唆する。