2010 年 13 巻 2 号 p. 34-41
認知症に関する啓発と地域づくりをになうキャラバンメイトの活動志向性とその関連要因を明らかにすることを目的とし,郵送法による無記名自記式質問紙調査を実施した.
北道道の都市と近郊のキャラバンメイト養成研修受講者のうち,郵送可能な416人に調査票を配布し,有効回答212人(回収率51.0%)を分析した.
分析の結果は,1)キャラバンメイトは150人(75.0%)が活動を継続したいと回答し,1回以上の講師経験のある者が84人(39.6%)であった.2)活動志向性高群は地域ケア会議やキャラバンメイトの例会があり関係機関と協力していると思う者が有意に多かった.3)多重ロジスティック回帰分析により,受講直後に活動のやる気があり,活動が楽しいと感じているほど,活動を継続したいと思っていることが明らかとなった.
今後のキャラバンメイト事業のあり方として,キャラバンメイト養成研修直後のやる気を高め,楽しみにつながる活動を目指すこと,組織化と多機関との連携の重要性が示唆された.