回復期リハビリテーション(リハ)病棟では,入院患者の約50%でサルコペニアを認める。サルコペニアは患者の予後に悪影響を与える可能性があり,早期診断や予防,治療が重要となる。当院では,サルコペニア対策の一環として,集団起立運動や熊リハパワーライスⓇの提供などを行っている。運動療法,栄養療法の双方での介入が,サルコペニア治療においてはとくに重要となる。
回復期リハを受ける患者の多くは高齢者であり,フレイルが内在している可能性がある。フレイルには,身体的側面のみならず,精神・心理的問題,社会的問題が含まれ,それぞれ適切に対処していく必要がある。回復期リハ病棟においては,口腔状態や内服管理も含めて,入院中より実践すべきフレイル対策は多岐にわたる。
サルコペニア,フレイルのリスクがある対象者においては,多職種で原因や対策を多面的に議論し,効果の高い介入を検討し,実践していく必要がある。