本総説では,Asian Working Group for Sarcopenia 2019(AWGS2019)に基づく握力の測定手順と機器差に関する留意点を整理した。また,サルコペニア・フレイルの介入効果判定に重要な下肢筋力について,徒手筋力計(HHD)を用いた膝伸展筋力の実用的評価プロトコルを提示した。さらに,筋力と死亡・身体機能・ADL・転倒などの健康関連指標との関連を統合的に整理した。これらの知見から,握力は診断・スクリーニングの基本指標として適しており,膝伸展筋力は機能予測および介入評価の補完指標として併用する意義が示唆される。